ある時は動物、ある時は人間。
オリビアの店には今日も、心に何かを抱えた誰かがやってくる。
◇ ◇ ◇
街から離れた森のほとりでスープ店を営むオリビアには、誰にも言えない秘密がある。人や動物の心の声が聞こえるのだ。
そのせいで家 族から疎まれ、五歳で修道院に送られるところを養祖父母に拾われ、この店に辿り着いた。
それから二十年、オリビアは周囲の人間に心を閉ざして生きてきた。
しかし、ある雨の朝にびしょ濡れでやってきた元傭兵のアーサーはそんな彼女に何かを感じて......!?
「スープの森」に訪れる、様々な出会いと別れの物語。